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返答の準備について

オレは人に何かを教えるというのがとても苦手なのだ。

誰も育てれてないし、誰にも何も残していない。

だが、それに反して何故かいつもよく質問を受ける。

それに対して「はい。」「お願いします。」などと素っ気ない返答をしてしまった後などは、もっと少し気の効いたウェットに富んだジョークを交えた返答をすればよかったなぁ、といつも思っている。

ただ、そんな素っ気ない返答をしてしまって今でも後悔をしている事例がある。

それは、いつだったか取引先の若い男性に「ビートルズって最初はどれから聴いたらいいんですか?」という生涯で一度あるかないかの質問を受けて、それに対して「赤盤と青盤を聴けばいいよ。」と返答してしまった事だ。

なぜそんな素っ気ない事をいってしまったんだろう。オレ自身、赤盤なんてほとんど聴いた事無いし、そもそも今売ってんのか?そう。オレは質問に対する準備ができていなかったのだ。

今考えたら絶対にラバーソウル、そのあとにホワイトアルバム、サージェントペパー。後は一通り聞いてからアビィロードを聴けば終わった感があってジーンとくるよ。と聞いてみたくなってくる様に伝えてあげたい。

そこで、現在ではその二の轍を踏まないよう、予め質問の答えを考えておく作戦に出る事にしている。

多分一生のうち聞かれる可能性は限りなく薄いが、ローリングストーンズの質問に備えることにした。

まず、ローリングストーンズは何から聴けばいいんですか?という質問には「スティルライフ」と答えることに決めている。

いきなりライブ盤だが、最初のA列車で行こうの後の一曲目のアンダーマイサムこそが世界一のオープニングナンバーじゃないかと思えるくらいの格好良さだ。曲目も絶妙に捻ってあって最初の一枚には最適じゃないかと思う。

ラブユーライブもいいけど、楽しさでいえば社会全体が明るい感じがする80年代のライブの方がずっといい。そのあとはスタジオ盤をレットイットブリードあたりから順番に聴いて行けば何でも掘り下げて聴きたくなっていくよ。と答える準備をしている。

 

次は「ローリングストーンズで一好きなアルバムは何ですか?」と聞かれた時の返答だ。

その時は「山羊の頭のスープ」と答えようかと思っている。

オレはなぜこのアルバムが名盤としての扱いをうけてないのか未だに謎でしかたがない。

アルバムにまとまったコンセプトが無いからなのか、ジャマイカで録音されたからなのか、目新しさが無いからなのか、意味不明なアルバムジャケットだからなのか、なぜ人気が無いのだろう。

オレはこの時期のローリングストーンズが好きなのだ。もうすでにトップスターになっているにも関わらずこのローファイ感!そう、ローファイ感がこのアルバムを推す理由だ。

一曲目からいきなりミックテイラーがベースを弾いてビルワイマンがお休みという掴みで、二曲目の100年前でピアノとミックテイラーのエレキギターでたたみ掛けてくる。もうここから最後までずっと格好いい曲ばかりだ。

シングルヒットこそ悲しみのアンジーとDooDooDooDooくらいしか見当たらないが、このアルバムの最高傑作は八曲目のウインターではないかと思っている。

なぜこの曲がクリスマスソングとして定着していないんだろうか。いままでずっとキースだと思っていたこの曲のギターはミックテイラーらしく、本当にいいギターを聴かせてくれる。

そう。オレはミックテイラーがいるこの時期こそが絶頂期だと思っている。キースとミックテイラーのギターのコンビは最強だし、ミックジャガーもチャーリーも若くて格好いい。

なにしろ、幻の日本公演がもし中止にならなければ、このアルバムのツアーで日本にやってきていたのだ。

きっと初来日は後世に残る名演をしてくれたに違いない。

でも、実際に「ローリングストーンズでお勧めは?」などと聞かれたらGRRR!やロンドンイヤーズなんかのベストアルバムを勧めたりするかも知れない。

そう、オレは人に何かを教えるのが大の苦手なのだ。

と、いうことで今日は、いつか聞かれるかもしれない質問への返答の準備について考えてみた。

それではまた会おう。ロックンロール。



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